【双子ママ実録】「誰にも頼らずにやってみせます」に助産師が待った!新生児×2をママだけで見ることはできるのか

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【双子ママ実録】「誰にも頼らずにやってみせます」に助産師が待った!新生児×2をママだけで見ることはできるのか

 

 

「あら~もうひとりいたわねぇ、双子ちゃんだったのねー」。3回目の妊婦検診エコーで驚愕の告知をされてから、喜びも不安も誇りも自信喪失も、まさにぐっちゃぐちゃの毎日。10歳+双子2歳のワーキングママ、泣き<笑いの日々をつづります:)

 

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あれは忘れもしない、退院を目前に控えた、助産師さんとの面談の日――

 

「里帰りはするの? それじゃなかったらおうちで、助けてくれる人はいる?」

 

と問われたわたしは、

 

「いや、自宅で、ひとりで見ます! 夫は仕事がいそがしいですしッ、双方の両親も自分たちの病気で手いっぱいですしッ」

 

と、寝不足の眼をギラギラさせながら返しました。

 

たしかに双子育児の大変さは、産後数日でジワジワと骨身に沁みてきてはいました。泣く→おむつ替え→抱っこ→授乳→ベビーコットに戻す→もうひとりが泣く→ふりだしに戻る、の無限スパイラル! それでも産院の皆さんはいつだって、病室で、廊下で、真夜中の授乳室で「がんばってますね」と励ましてくれました。だからきっと「あなたなら大丈夫!」と、笑って送り出してくれると信じていたのです。

 

が。

 

「ううーん、でもね、しばらくの間、誰か頼れる人を見つけてくれないと、病院からは出してあげられないなぁ」

 

一瞬、耳を疑いました。

 

幸いにして子どもたちの発育も順調、自身の体調にも大きな問題は見られないにも関わらず、助産師さんが退院に「待った」をかけたのですから。

 

「出産はみーんな命がけなんだけど、多胎の場合は妊娠期から母体への負担も大きいし、いますっごい疲れがたまっているのね。ましてこれから新生児ふたりの世話をしながら家事もして、なんていったら、いったいいつ休むの? お母さんが倒れちゃったら、元も子もないでしょう?」

 

そんなに、エマージェンシーなんですか、わたし???

 

知らず知らず、せきを切ったように、涙があふれてきました。

 

「もう一度、ご家族や親せきに頼れる人がいないか、考えてみて」

 

助産師さんは、あえぐわたしの背中をさすりながら、退院に条件をつけてゆきます。

 

「もうひとつ、近所で双子育児をフォローしてくれる助産師さんを、必ず見つけること」

 

多胎出産は受け入れてくれる病院が限られていることもあり、我が家も電車とバスを乗り継いで片道40分ほどかけて検診に通っていました。つまり自宅で何かあったとき、産院まで即アクセスできない、という事情がありました。

 

「あとは、家事代行も検討してね。出産後の公的サービスとして、安く利用できるのがあるはずだから」

 

マタニティブルーもあったのでしょうか、心のどこかに押し込んでいた不安が一気に爆発したかのように、おんおんと泣きじゃくるわたし。

 

「一生懸命やっているのは、よーく分かる。でも身体への負担を考えたら、頼れる人やシステムはできるだけ頼ったほうがいい。お母さんひとりで新生児ふたりを見て、家事もして、なんていうのはメチャメチャ難しいの。そりゃできる人もいるかもしれないけど、少なくとも」

 

少なくとも?

 

助産師さんは、これ以上ないほど優しく、でもきっぱりと言いました。

 

「いまのあなたには、無理だから」

 

がびょーん!

 

およそ40年生きてきましたが、こんなに“愛にあふれたダメ出し”をわたしは知りません。

 

「そっか、わたしには無理なのか」

 

そう思ったら、不思議と肩の力が抜けました。目を真っ赤に泣き腫らしながら、エヘヘっと笑いがこみあげてきました。

 

「助けがないと退院すらさせてもらえないほど、母ちゃんヘロヘロらしい」

 

ということになってあらためて、夫や家族と、鬼気もとい危機迫る話し合いが持たれました。まず産後1カ月は夫も親せきも総動員で双子の育児&家事に当たることに。さらに家事代行サービスの登録準備も整え、また近所の助産院を産院の婦長さんはじめ皆さんで探して紹介をしてくださり、我が家はようやく、遅ればせながら、ふたりの赤ちゃんを迎え入れる体制を整えたのでした。

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――「新生児×2をママだけで見ることはできるのか」。その答えは「できる人もいるらしい」けど「わたしには無理」でした。それも医療機関のお墨付き! トホホ~

 

でも我が子たちよ、母ちゃんを恨んでくれるな。双子をひとりで見られるようなスーパーママではないけれど、力が足りない部分は、手を差し伸べてくれる方たちの力を、ありがたくお借りしてくるから! そんな思いを胸に、わたしは双子とともに無事、産院をあとにすることができたのでした。

 

そして……助産師さんが何故あの時“愛にあふれたダメ出し”をしてくれたのか、その理由を本当の意味で知るのは、久々の我が家に帰ってから、になるのです。

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ちかぞう プロフィール:

ライター&イラストレイター/中国語翻訳者
小学生+双子(保育園児)を育てる、いわゆるアラフォー世代(昭和40ン年生まれ)。
中国人観光客のインバウンド、とりわけメディカルツーリズムに携わりつつ、ウレぴあ総研「ハピママ*」ほかで育児ネタも発信中。

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